巡り巡ってうまくなる話
みなさん、サックスもとい音楽は楽しんでますか?
佐藤サックス教室の佐藤大地です。
最近うらでこっそりとJ-POPの譜面を書いては販売し、さらにそれを自分で演奏してYoutubeにあげるという作業をしているのですが、そこでの気付きを少々書いて行きたいと思います。
ちなみに販売している楽譜はこちらから→https://store.piascore.com/publishers/3842
動画のチャンネルはこちら→https://www.youtube.com/channel/UC5DFVcAuhFFCsYBM-MJSUJw
で、このチャンネルの初期の方の動画を見てくれたらわかるんですが、正直いって下手です笑
というより、ポップス寄りの吹き方とはなんか違うんですよね。
動画をあげてみて、はじめて自分はジャズに染まりきっているのだと確信しました。
僕は吹奏楽部を6年やった後、15年くらいずっとジャズやファンクなどをやってきたのでそっち方面に特化したサックスになっていたのですね。
ジャズやファンクなんかはそのほとんどがアドリブで構成されています。
要は自分の好きなこと、得意なことだけを演奏できるんです。
しかし、ポップスなどの譜面をしっかり吹くとなると、自分の苦手な音やリズムが出てきてもちゃんと演奏しなければならない。
わかってはいたけどどうしてもやはりこれがネックになってきます。
これじゃぁいかん!ということでポップス系のサックス奏者を研究しました。
さらにアンブシュア(口の形)もポップス寄りにしてみたり、、、(もちろんジャズを吹くときはいつもどおりにもどしています)
とまぁ色々と研究した結果、最近ではポップス系もそれなりに吹けるようになりました。
(ちなみに、動画は毎日一つずつ投稿しているのですが、一ヶ月さきまで前もって録画しているのでうまくなった僕を聞けるのはいまから一ヶ月後です笑)
そうやって色々と研究しているうちに、自分で言うのもなんなんですが、サックスが上達したような気がするんですよね。
ジャズをやっていても、明らかに音がいい気がする。
というより使える音色の幅が広くなりました。
これはラッキーですね。
今まではメインのジャズばっかりがうまくなるように練習していたのですが、関係のないポップスを練習したことによってそれがジャズの演奏にも反映されている。
これ、当然逆もあると思います。
たとえばサザンオールスターズなんかを演奏するときは、あのもったりした歌い方はジャズマンならお手の物だし、毎日スケールやアルペジオを使って演奏しているジャズの人からみれば、楽譜に#やbがいくつあろうとも、スラスラと譜読みができます。
ようするに、当たり前だけども自分の得意はことや好きなことだけを練習しているより、遠回りしたほうが結果的に効率よく上達できるのではないでしょうか。
もちろん、その人がどのレベルを目指すのかにもよりますが、遠回りというのは「無駄なことをする」のではなく「多くの景色を見れる」という考え方もあるのでは?と最近では思います。
例えば、レッスンなんかでひたすらスケール練習をやらされたとしましょう。
先生それなんの意味があるんですか?と思う人は多いと思います。
しかし、サックスでプロをやってる人ならば「いやいや、スケールは何をするにしても便利だから!」となるはずなんです。
いろんな曲をかっこよく演奏するために必要なのは「それなんの意味があるんですか?」っていう作業をひたすら積み重ねることなんです。
もちろん、なかには不必要な練習だってあります。
そこらへんの取捨選択をしてくれるのがいわゆるレッスンの講師なんだと思います。
もちろん、ただ取捨選択するだけでなく「なぜそれが必要なのか」もちゃんと説明できなくてはなりません。
今、サックスや他の楽器で伸び悩んでいる人はぜひ「自分が今までやってこなかったこと」をやってみてください。
どんな小さいことでも構いません。
例えば今までチューナーを使ってピッチをあわせていたけども、これからはピアノの音を聞いて、音だけでチューニングしてみよう、とかでもいいです。
遠回りしてみてはじめて気がつくことはたくさんあります。
ぜひいろいろなことにチャレンジして行ってみてください♪
僕も譜面販売ならびにポップスの動画投稿がんばります笑