足でリズムを取るのはいいことかどうかのお話
よくライブ中に足でトントンとリズムを取ってる人がいますよね。
あれって果たしていいのか悪いのかって話を今日はしたいと思います。
僕もね、よく足でリズムを取ってるんですよ。
で、別にそれって悪いことじゃない。
足でトントンとリズムをとることによって、より正確にリズムを取れるのであれば全然いいんです。
ただし、それは足で取るリズムが「正確」な場合のみです。
以前、とあるセッションでドラマーがいないときに僕がハイハットを踏みながらサックスを吹いていたら「器用なことするね~」て周りの人が関心してたんですけど、これって別に特殊なことではなくて、足でリズムをとることと何ら変わりないんですよね。(もちろんハイハットを踏む力とかは変わってくるけど)
逆に言えば、ハイハットを踏みながら演奏ができない人は足でリズムを取っちゃだめです。
狂ったテンポの自分の足のリズムを基準にして考えちゃうので、よりリズムはバラバラになります。
しかも、自分の足を信じちゃってるもんだから、リズムが崩れていることに気がつかず、さらに崩れていって…という悪循環にはまってしまいます。
昔、僕がビッグバンドで修行していたときに「足踏みするんなら足踏みの練習もしろ!」と言われました。
実は足でリズムを取るのって、意外と難しいんですよ。ただ、慣れてくると場合によってはより正確なリズムが取れます。
さらに、このときに教わったことでまさに目から鱗な情報があります。
それは「足を上げたときに、つま先で上の板を叩いて裏拍を感じなさい」でした。
最初はどういうこと?って思ったんです。上の板ってなんだ?って笑図で表すと以下のようになります。


で、このカッ!が裏拍です。
丁度トンッ!カッ!のワンセットで4分音符一個分の長さですね。
これをトンッ!カッ!トンッ!カッ!トンッ!カッ!トンッ!カッ!っとやることで表と裏、どちらもとりやすくなります。
上の板っていうのはあくまでイメージであって「そこに板があるつもり」で叩くんです。
それができると例えば八分休符が表にあって、裏に八分音符がある場合なんかも、このカッ!(上の板を叩いたとき)に合わせてやればいいだけですから、よりリズムは正確になるんですよね。
足でリズムをとるのはいわばガイドラインを増やすことなので、必ずしもだめなことではありません。
問題は周りを聞かずに足に頼ってしまうことです。
そこを注意して、今一度自分のリズムを見直してみましょう。